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4月6日、今日は快晴だ。屋久島最後の日でもある。前半の山行が雨でさんざんだったこともあり、今日は白谷雲水峡から辻峠を経て太鼓岩の展望台まで行くことにした。午後、余裕があれば青少年旅行村まで車を走らせ、スキンダイビングもしたい。
朝起きて、朝食前に宿にお弁当を頼んだ。朝食後、すぐに出発だ。ダイビングでお世話になった伊藤さんにも挨拶して宿をでた。白谷雲水峡へは、宮之浦から白谷林道を通って行く。林道と言っても、舗装はされている。ただし、この道も狭く蛇行していて、運転には非常にストレスがかかる。この道を1時間ほどかかってようやく、白谷雲水峡に着いた。
ここは、宮崎駿の「もののけ姫」の舞台にもなっていることで有名なところだ。入り口で料金を払って入場する。歩道は、よく整備され
ていて、所々に名前の付いた屋久杉があり、それらを巡るコースが自由に選択できるようになっている。そのコースから、さらに奥に入ったところに辻峠があり、そこを超えていくと初日のトロッコ道につながっている。ぼくは、出来るだけたくさんの屋久杉を見て、辻峠まで行き、そこから脇道に入って展望のよい太鼓岩までいって戻ってくることにした。
コー
スは、最初沢沿いに進んだ。きれいな水
で、所々に滝があり大きな滝壺がいくつもある。水の透明度が高く、滝壺のそこまではっきり見える。さらに、進んでいくと河原に、何か犬のようなものが動いているのに気づいた。よく見ると、小さな鹿だ。「小さな」と言っても、これで大人で、屋久鹿というのはこういうものらしい。中型犬を一回り大きくしたくらいの大きさだ。人慣れしているのか、周りで多くの人が写真を撮ったりしているのに逃げようとしない。
コースは、途中から沢から離れ屋久杉巡りに変わる。二代杉、くぐり杉、三本足杉、奉行杉なんて言うものがあった。これらは、たまたま人間に名前を付けれていて、いわれを書
かれた看板などを従えているにすぎな。ここには、これら以外にも巨木・奇木の類はいくらでもある。
屋久杉巡りを終えた所に、白谷山荘と言う山小屋がありそこから辻峠へと向かう。このあたりが、もののけの森と呼ばれるているところだ。歩いていると、映画「もののけ姫」のいくつかのシーンを思い出した。歩いていても、全く疲れを感じない。すばらしい、森でした。なぜそう感じるのかは解らないが、日本の原風景を見ているような気がしました。
もののけの森を堪能しながら歩いてるうちに、
辻峠までやってきました。峠を越えて下ると、すぐに初日のトロッコ道に出ます。僕は、そこから脇道に入り太鼓岩に向かいました。その道は、最近付けられたみたいで少し古い地図には載っていませんが、展望がすごく良く最近の屋久島観光の一押しのスポットだそうです。(レンタカー屋さんのおばさん談)辻峠からは、急坂で20分くらいかかります。
太鼓岩は、たくさんの人で混み合っていましたが、さすがにすばらしい展望でした。宮之浦岳や太忠岳の天柱石も良く展望できた。宮之浦岳に登った日がこの天気だったら良かったに、などと考えながら宿で作ってもらったお弁当を頂きました。
お弁当を食べ終わり、下山を始めるとすぐに、昨晩宿で知り合ったウミガメ
を一緒に見に行った青年が下から登ってきた。話しているうちに、今晩元気があれば干潮のときだけ入れるという平内海中温泉に行く約束をした。
その後、僕はまっすぐ下山しスキンダイビングをすることにした。目的は、泳いでいるウミガメに遭遇することだ。島内に、何カ所かある珊瑚礁の中でも地図にウミガメマークの付いている、最も遠い海水浴場の青少年旅行村に行くことにした。
車で、1時間以上かけてたどり着いたが、海を見てがっかりした。そこは岬になっていて、その西側に珊瑚礁があり案内板にはここに住むカラフルな魚たちが紹介されていた。しかし、その日は波が高くとてもじゃないが泳げる状態では無かった。しかたなく、岬の東側に回ってみた。すると、波は多少はあったがどうにか泳げそうであった。丁度そこには、駐車場があり更衣室も備え付けられていたので、そこで泳ぐことにした。
海の中は、透明度が高く遠くまでよく見えた。珊瑚は無かったが、昨日に比べ大きな魚が群れをなして泳いでいた。僕は、出来るだけ岬の先端の方に行ってみることにした。少しは珊瑚があるかと思ったからだ。海の中と行っても、岩が多く、その間を迷路をさまようように抜けながら進んだ。時折、行き止まりになり戻ったりもした。進むにつれ、どんどん波が高くなり、岬の先端にあと一歩と言うところまで近づいたときには身の危険を感じるほどだった。それから、僕は先に進むことを諦め、来た道を戻ることにした。出発点に戻り付き、上陸して時計を見ると、1時間位水の中にいたようだ。結局、ここではウミガメも珊瑚も見ることが出来なかったが、大型の魚の群れをたくさん見れたので、まづまづ満足できた。
車に戻ってから、着替えを済ませ千尋の滝経由で今日の宿、安房の民宿「杉の里」に向かうことにした。千尋の滝は、一昨日の雨で僕が渡ることの出来なかった鯛之川の下流で、その時の雨で3人の
方が亡くなった場所だ。二段の豪快な美しい滝だが、つい先日ここで三人の方が亡くなられたこと思うと複雑な心境になる。三人のご冥福を祈ってその場を離れることにした。
安房の街に着き、明日の船の乗り場を確認した。その後、職場へのおみやげを買い宿に入った。さすがの僕も、今日は疲れた。特に腰が痛い。痛いと言うほど生やさしいものではなく、激痛だ。歩くのがやっとだった。明日荷物を持って歩くのは無理かも知れないと思い、食事前に荷物をまとめ家に送ってしまった。旅行の疲れがどっと出たのだろう。宿の食事は、とても美味しかったが珍しく残してしまった。部屋に戻ってから、平内海中温泉に行く約束をしていたウミガメ仲間から携帯に電話があった。僕は、残念だったが今の状態を話断ってしまった。その日は、何もすることが出来ず早寝した。
翌日は、早寝したためか、かなり調子よくなった。宿で、食事を済ませ、港でレンタカー屋さんのおばさんに車を返し、ジェットフォイル「トッピー2」に乗り込み僕の屋久島旅行が終わった。